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破産してわかった。
「やってはいけないこと」と「やるべきこと」
「起業」「創業」…。
こうした言葉からは、大いなる夢と希望を感じると思います。
以前に比べ、昨今のIT系起業の成功は
「ベンチャー企業」という言葉を定着させて
「起業」することをより一層身近なものとしました。
能力のある人であればあるほど、早く脱サラして、
自らの手で生きる糧を構築しようと行動を開始し始めました。
しかし、その現実はどうでしょうか?
結論から言えば、創業の2年後に2割弱しか
生き残っていない現実もあります。
●破産すれば血が出るというリアルな感覚が欠如している
より身近になった起業のおかげか、
・売れなければ涙も出る
・破産すれば血も出る
という感覚が起業を目指している
多くの方に欠如しているように思います。
そこで本書は、創業からはじまって
その事業を運営していく過程で直面する問題と、
その対処法という“泥臭い部分”に焦点を絞り、
「やってはいけない」ことと「やるべきこと」を明確にして、
起業を目指す方々が“継続できる事業経営者”に
なっていただくことを念頭におきながら記しました。
起業し維持していくことは、
「カッコ悪い作業のくり返し」であり、
それを成し得たとき初めて「カッコよく」なるものです。
■目次
●はじめに
・私は少額管財制度によって「死」の淵から甦った
・破産してわかった「やってはいけないこと」「やるべきこと」
・破産すれば血が出るというリアルな感覚が欠如している
・起業とは「カッコ悪い作業」のくり返し
■STEP1 起業を計画する
・本業(目的)の手段を決める
・優先順位の確認
■STEP2 スタートラインに立つ
・決断する
・規制緩和の裏を読む
・事業計画書を作成する
・資金の準備
■STEP3 立ち上げる
・所在地は戦略的に決める
・限られた資金は有効利用する
・商品を間違えるな
・名刺ひとつ作るにも気をつけることはある
■STEP4 営業する
・すべては営業からはじまる
・①交渉に出向く場合
・る②小売など直接販売する場合
■STEP5 宣伝する、情報収集・分析する
・媒体を決める
・情報の収集と分析
■STEP6 事業を拡大する
・従業員の採用
・従業員を教育する
・成長する組織つくり
■STEP7 業績を停滞させないために
・状況は変化を続ける
■STEP8 危機のサインと対応
・経営者が気づかない危機のサイン
・事業を整理して出直す
●あとがき
〈著者プロフィール〉
鈴木健介(すずきけんすけ)
1947年、滋賀県生まれ。レコードのディレクター、プロデューサーを経て、フリーとして独立。
次いでアメリカの大手保険会社の日本進出にともない参画1985年、脱サラして貿易会社を起業。
ロイヤルダッチやクレージュなど7社の総代理店となる。2001年、倒産・破産。翌2002年、破産停止。
身分回復と同時にアウトソーシング会社を起業。現在はアントレプレナーアドバイザーとして、企業の立て直しや起業家の支援を行いながら、著作活動や全国各地の商工団体で講演・セミナーをおこなっている。